校章

南十字星
未来への希望を指向し、4つの光は、真善美聖をかたどる
 
-伊東市郎先生のデザイン 昭和22年4月制定-

本校の校章は南十字星を象ったもので、この星はケンタウルス星座の下方にある4つの星からなっていて、古來天の南極に對して眞南の方角を教え、また極をめぐるその位置で時間を教えるので、北方の北斗七星に對する大切な星として航海者が南極の位置を知る唯一の指針となっているものである。 私はこの校章の星が意味する使命を私たち南部中學校の校風のシンボルしたいと思う。此の校紋を基本として我が南中氣質が育成されねばならないと確信する。

昨秋校舎の一部が増築されてから、本校に傳統的な校風を振起せよとの聲が澎湃として興った。南中創校以来三年氣品と自負を持ち、そして清純な若人のプライドに生きる健兒たちよ、近く樹立されようとする本校の校旗を中心としてわが南中の光榮ある傳統の基礎を築こうではないか。

(「南十字星」第一号より 初代校長 竹林亮介氏)昭和25年3月刊